合図燈・12月号

若い社員が退職する話を聞くと気持ちが沈む。希望を抱いて入社したのに悩んだ末この会社に自分の人生を託せないと決断しての退職だろう。JRへ戻りたがらない出向社員も珍しくないそうだ。JRはいつからこんなに魅力のない会社になってしまったか◆年末手当支給額が提示されたが納得できる額ではない。出るだけマシと思う若手社員もいるが決してそうではない。夏季・年末季手当は労働者にとって毎月の給与と共に欠くことのできないものであり、労働者の生活を支えるのは企業としての責任でもある◆日本を代表する企業としてJRは率先して経済界を引っ張るべきだが、利用者へ不便を押し付けて黒字となっても内部留保として貯め込み、還元しない。そんな会社に見切りをつけ若い社員が辞めていく企業の将来はどうなるのだろう。時代が変わり技術が進んでもそれを支えるのは「人」であるはずだ。社員を「人」として育てようとしない会社に将来は無い(弘)