合図燈2023年3月号

予想は「当たりハズレ」が付きものだ。1982年公開のSF映画「ブレードランナー」は2019年のロス市街が舞台だ。SF映画は「現在」に追いついたというか「未来」ではなく「過去」になる。その頃は現在の技術をどの様に予想していたのか◆映画の中の人造人間には及ばないがA I(人工知能)が進化し、バーチャルアシスタント(リモートや音声認識による操作)に対する予想は当たっている。しかし「空飛ぶ車」は実現していない◆JR東日本グループ経営ビジョン「変革2 027」は2018年に発表された。その2 年後、誰も予想しない新型コロナウイルス感染症が拡大。その影響で予想された未来が前者のように現実となり「地方を豊かに」とした矢先に「地方交通線の利用度低下」という理由で廃線危機を浮上させた。鉄道網を切ることは、地方衰退に手を貸してしまうことになり「予想外だった」ではすまない(福)