合図燈・6月号

今年の夏季手当の交渉が始まった。新型コロナウイルス感染症が発生してから3年が経過し、完全に収まったわけではないがようやく落ち着いてきた感がある。鉄道利用者もコロナの拡大前に戻りつつあるが、ロシアによるウクライナ侵攻などにより生活に直結する様々なものが高騰し、今月から電気料金も値上げするなど国民の生活を圧迫している◆2023春闘では賃上げはあったものの、新型コロナウイルス感染症が拡大してからは収益減少を理由とした定期昇給の半減、夏季・年末手当の削減などで苦しい生活を強いられてきた。3月期決算でJR東日本は3期ぶりの黒字決算となった。これはコロナ禍を理由にコストカットを推し進め、コロナ禍でも感染のリスクと向き合い、今まで以上の業務を押し付けられている社員の努力でもある◆社員のモチベーションを保つためにも会社の将来に繋がる判断をしてほしいものだ。(智)