合図燈(2021年7月号)
コロナウイルスは変異株も流行の兆しを見せ、ワクチン接種は進められているが収束にはまだ時間がかかりそうだ。3度にわたる緊急事態宣言は多くの人の生活・労働・雇用に多大な犠牲を強いている◆今春闘でJR東日本はベアゼロ・定昇係数を半分とし、さらに夏季一時金は分割民営化後最低となる2.0ヶ月の回答を出してきた。今まで毎年黒字の収益を上げながらも賃上げは抑え込み、赤字となったら簡単に賃金を切り下げる。日々コロナ感染のリスクと向き合い列車と乗客の安全を支えている現場労働者として到底認めることはできない。これがまかり通れば賃金は会社の思うままになってしまうのではという気もする。◆ネットでは「出るだけいい」「賃上げなんて考えが甘い」等無責任な言葉も飛び交い、自分の周りにもそんなことを洩らす人もいる。よもすればそんな意見になびいてしまいがちだが、弱気にならず生活・労働実態から声を上げていこう。(寧)