2021年度年末手当JESSに申し入れ

国鉄労働組合東日本本部業務連絡報2021年10月27日 第1609号より掲載

 国労東日本本部は、昨日、JR東日本ステーションサービスに「2021年度年末手当等に関する申し入れ」(国労東日本申第3号、2021年10月26日付)を提出しました。要求内容は、以下の通りです。ご活用ください。

国労東日本申第3号
2021年10月26日
(株)JR東日本ステーションサービス
代表取締役社長 北村 壽秀 殿

国鉄労働組合東日本本部
執行委員長 伊藤 隆夫

2021年度年末手当等に関する申し入れ

新型コロナウイルスの感染拡大は、交通運輸・観光産業の事業環境に劇的な変化をもたらし、「3密回避」による人流抑制で、自粛・休業要請・在宅勤務が慫慂され、世の中の働き方は急速に変化しています。
しかし、こうした中においても、指定公共機関であるJR東日本は、「採算性を度外視」し、一日も休むことなく輸送業務を続けざるをえませんでした。
同時にそのことは、社員に感染リスクという精神的負担を強いるものとなっています。駅業務に特化したJR東日本ステーションサービス(以下、JESS)においても、感染「第5波」では、多くの社員の感染が報告されました。
10月に入り、感染者数もようやく落ち着きを見せ、長期に渡る「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」も解除され、徐々に社会活動も戻りつつあります。
この4月には、新たな中期経営計画「JESSビジョン2023—MOVE—」も策定されています。「駅業務サービスの戦略会社」として持続的成長をしていく為にも、社員のモチベーション維持・向上に向けたメッセージは重要です。
また、今後、JR東日本からのエルダー社員の受け入れが減少する中で、JESSの正常な事業運営のためには継続した社員採用は必須の条件であり、その為にも、安心して働き続けられる「魅力ある労働条件」は大切です。
楽観視は出来ませんが、「トンネルの先」が見えつつある中で、これまでの社員・家族の労苦に報い、期待に応える観点から、下記の内容にて年末手当要求を申し入れますので、早期の団体交渉開催と誠意ある回答を求めます。

<年末手当に関する要求>

1.支払い基礎は家族手当等を含めた所定内賃金とすること。
2.支払いは所定内賃金の2.5ヶ月とすること。
3.契約社員については社員に準じた支払いとすること。
4.パート社員については調査期間の平均月額賃金に2.5ヶ月を乗じた支払いとすること。
5.新型コロナウイルスの中、日々「安全・安定輸送」を担っている社員に一律3万円を支給すること。
6.新型コロナウイルスの感染防止対策として、現場に今何が必要かを確認し対策を図ること。
7.支払いは12月10日(金)までとすること。
8.社員諸元と平均支給額について明らかにすること。

<水戸支店社員からの労働条件に関する要求>

1.移動旅費精算については、その都度の清算とされたい。
2.繁忙手当の適用範囲箇所を拡大すること。
3.女性社員の設備整備を早急に図ること。
4.労働安全衛生の観点から、各職場における、風呂・トイレ清掃などについては、業務として行うこと。

以上