団交情報 № 812  首都圏における拠点配置体制の一部見直し 

<国労千交第8号 > 申入日:2021.8.30 団交日:2021.9.14 

首都圏における拠点配置体制の一部見直しの団体交渉開催!

1.新木場拠点の廃止が言われているが具体的に説明すること。

2.新木場拠点の廃止理由を明らかにすること。

3.「早期復旧」として設置してきたが、廃止する根拠を明らかにすること。

【文書回答】首都圏での地上設備故障発生時の即応体制について、輸送影響度や出動実績を勘案してメリハリを付けた拠点配置体制に見直しを行う考えである。

(組合)信号では新たな拠点として新木場に設置する時も、直轄からテムズに委託する時も必要が無いとして廃止を要求してきたが、会社は「早期復旧」のためとして設置を続けてきた。なぜこの時期に廃止なのか具体的な回答をお願いしたい。

(会社)設備投資や対応能力の向上、作業に起因する故障等の減少などにより判断した。

(組合)新木場の出動回数は。

(会社)2006年からの15年で保線11回、信号15回で、2007年保線2回・信号1回、2008年保線4回、信号11回、2009年信号3回、2013年保線1回、2016年保線1回、2019年保線3回である。

(組合)信号の新木場をテムズに委託した時の会社発表の数と違うが、どちらが正解なのか。

(会社)確認する。

(組合)先に述べたが新木場の出動回数は少ないから必要が無いと主張してきたが、設置されてきた。経費削減のために廃止するのか。

(会社)出動実績などもあるが、経費削減も一部ある。

(組合)どれくらいかかっていたのか。

(会社)1千万円位と聞いている。

(組合)会社資料では京葉線は優先復旧線区に指定されていないが、復旧時間の目安は。

(会社)仮復旧まで山手は60分、それ以外は90分を考えている。従来と変わりない。

(組合)「早期復旧」を口実に新木場に配置してきたが、廃止後は新小岩・西船橋からの出動では当然復旧が遅れるがそれで良いということか。

(会社)到着まで40分、仮復旧で50分と考えている。

(組合)出動回数が少ない、お金もかかるから廃止したいは理解するが、設備屋としては信号ではネットワーク信号の導入や連動更新も行ったなど設備強化を行ってきたので廃止すると言えば納得するが、復旧時間は同じだが廃止するではなぜ置いたんだとなる。

(会社)保線でも橋梁改良工事が進んでいる。また次世代分岐も導入されている。結果故障も減っている。

(会社)当時は「空振り覚悟」で配置した経緯もあったと思う。点検強化、応急復旧機材の配備、また早期復旧に向けた.訓練なども行っていく。

(組合)多客期のテムズ警備についてはどの様に考えているのか。

(会社)今は考えていない。

4.境界から市川塩浜までの故障時の対応は、何処で行 うのか明らかにすること。

【文書回答】地上設備故障発生時には、それぞれの設備管理箇所で対応していく考えである。

(会社)信号は新小岩MC、保線は西船橋保技セ。保線は市川塩浜ではなく、蘇我の場内まで見てもらう。

5.早朝、夕方の拠点対応時間帯についてどうなるのか明らかにすること。 

【文書回答】輸送障害の拠点対応時間帯は、これまでと同様に対応することとなる。

(組合)新木場拠点が廃止されれば今までと同様という回答にはならないと思うか。

(会社)対応時間には変更が無いという回答である。

(組合)新木場拠点ではなく、職場での対応ということか。回答を新小岩MC・西保と訂正してもらいたい。

(会社)その通りであるが、回答については口頭での修正としてもらいたい。

6.今まで使用していた宿直室の扱いを明らかにすること。

7.拠点配備の工具・測定器等はどうするのか明らかにすること。

【文書回答】多客輸送期間等の対応拠点や異常時の早期復旧等で、今後も活用していく考えである。

(組合)保線は今のまま活用するが信号はどうするのか。

(会社)信号も今のまま使用できる様にしたいと思う。

(組合)宿直室については、そのまま使用したいと話があるようだがそのようには、出来るのか。

(会社)テムズと話をして決めます。

(組合)保線の緊急自動車は、どうするのか。

(会社)拠点では、使用しないので引き上げます。

(組合)測定器類についてはどうするのか。

(会社)担当メセと話をし、決めていくこととします。

8.関係する保技セの宿直体制を具体的に明らかにすること。また、拘束時間勤務時間等も説明すること。

10.今回見直しにおいて標準数・要員の変更があるのか明らかにすること。

【文書回答】就業規則等に則り取り扱うこととなる。なお、業務に必要な要員については、確保していく考えである。

(組合)夜間作業者1名の勤務は、どのような勤務なのか。

(会社)通常の日勤後、23時30からの7H1形で勤務終了を8時00分、休憩時間については、5時から6時の1時間と考えています。

(組合)クループ作業で一人だけ勤務時間が違うはどうなのか。

(会社)出来ない事は無いのでこの勤務で計画していきます。

(組合)わざわざそのような勤務でなく宿直者2名にすれば良いのではないか。また、障害件数が減少しているのであれば宿直をやめてはどうか。

(会社)夜間作業をしてもらって何かあれば対応してもらう。また宿直をやめる事は、考えていません。保線の場合は、朝のラッシュ時間帯の対応をしているので。

(組合)朝の時間帯に早出の勤務での対応で良いのでは、無いか。

(会社)そのような事は考えていません。

(組合)現行の宿直者は従来通りで、P社が行っていた宿直を今度は直轄で行う。その方は日勤繰り上げ勤務で夜間作業を行い、その後所定労働時間で宿直対応を行う。何かあれば現場に行ってもらう。また、平日の朝対応がメインのため、金・土は行わないが、月曜日の朝対応のために、日曜日に夜間作業を組む。という事で良いか。

(会社)その通りである。

(組合)17時に勤務終了するが、夜間作業の打ち合わせなども時間外が想定される。普段でも日勤終了後も帰れないとの報告もある。益々超勤が増えることとなると考える。また宿直者は手当がつくが、手当も通常の夜勤手当だけで拘束は長く、きつい勤務である。多分誰もやりたがらないと考える。

(会社)・・・

(組合)会社の進めている働き方改革に逆行している。日曜日に夜間作業をやれ、作業後残ってまだ勤務しろでは、労働強化以外の何物でもないので労働組合としては、到底受け入れる事は出来ないと強く言っておく。

(会社)貴組合からあった事もわかるのですべて否定はせずに今後、色々と問題があった場合の参考とさせてもらう。

(組合)夜間作業中に障害があった場合の対応は、どのようにするのか。

(会社)1名が宿直者と合流し対応にあたることとなる。

(組合)近くであれば良いが遠い所で作業していれば車の運転もあり交通事故を危惧するが。

(会社)その辺は、考えていかなければいけない。

(組合)日勤が終了した後、夜間作業前に障害が発生し勤務開始及び勤務開始直後に事務所に戻って来た時は、どうするのか。夜間作業に行かすのか。

(会社)通常は、夜間作業に合流し作業を行ってもらう事となる。

(組合)その場合は、内勤勤務で対応するようにしてもらいたい。

(会社)作業に従事していた時間などを勘案し取り扱っていきたいと思います。

(組合)わざわざそのような勤務でなく宿直者2名にすれば良いのではないか。

(会社)いや、夜間作業をしてもらって何かあれば対応してもらう事と決めたので。

(組合)障害時の対応であるが指揮命令系統を守るように指導してもらいたい。

(会社) 会社としてもあわてて行動しては、危険なので指揮命令系統については、順守させます。

(組合) 確認したいが本社から出ている資料では、西船保技セは、概ね50Km区間であるがどうして宿直者1名では無いのか。

(会社)支社として西船橋駅の乗降を勘案しこのような体制と決めた。

(組合)要員については、どうか。

(会社)要員については、変更はありません。

9.今後、異常時においては、どのような扱いになるのか明らかにすること。

【文書回答】異常時においては、支社等総体で対応することとなる。

(組合) 支社等総体とは、どういう事か。

(会社) 大規模な事故・災害を想定し支社にて対策本部が出来た時の事を書かせてもらった。

(組合)先ほども申し上げたがTEMSが新木場にいるからと言って安易に呼び出さないでほしい。

(会社)JRが先に出動してその状況により対応する事となる。これは、テムズばかりでなく付近で作業に従事している協力会社にもお願いする事となる。

経費削減でP社を辞め、直轄対応らしいが、過酷な勤務である。到底受け入れることは出来ない。 以 上