合図燈・2024年度11月号
エルダー社員として働いてきたが定年退職し、関連会社でパート社員として働くことになったが時給は最低賃金ぎりぎりの1,080円。パートとして働いている妻より200円以上時給が安く半ば同情されている。▼若手社員の離職が相次ぎ、エルダー出向の終了を機に退職する人も多く、要員不足が深刻になっている。要員不足解決には将来を担う新入社員を育てることが必要だ。しかしながら賃金や福利厚生を含め「働く魅力のない会社」のイメージを払拭させなければならないが現状は厳しいようだ。▼石破首相は「物価上昇に見合う賃金の上昇を」と口にするが、何を今更。企業に都合の良い派遣労働者を採用し易くした結果、将来の不安定さの危惧から婚姻率は低下し、少子化を招いた。賃金の安い日本を脱出し、海外で稼ぐ若者たちも増えている。口先ではなく日本のことを真剣に考える政治家が必要だ。 (弘)