合図燈・2024年度12月1日号

駅社員として働き出して40年超の時間が経過した。手前味噌だがよくもここまで頑張ってきたと最近つくづく想う。▼職場での仮眠休養は40年間で実に4000を超える回数を短時間の仮眠に耐えながら働いてきた。鉄道人生の三分の一近くの睡眠を職場で仮眠してきた計算になるが、大広間での雑魚寝の時代もあった。ギシギシと揺れる二段ベッドやカプセル型二段ベッドも経験した。毎日のシーツ交換やふとん乾燥さえなかった。これらの衛生環境を整えられたのは、労働者の粘り強い切実な要求があったからだ。

 今、職場には労働組合に一度も所属をしたことのない労働者がいるが、何も言わなくても会社が全てを整え、良くしてくれると勘違いをしていないだろうか。小さなこだわりを積み重ねて整ってきた環境が、気づかぬうちに崩されてはいないか。 私たちにできることはまだまだある。小さなことでいい、仲間とともに声に出してみよう。職場に笑顔があふれるまで。(晃)