合図燈・2024年2月号

新年早々悲しい出来事が多発している。▼元日に能登半島を襲った地震により、220人以上の人命が失われ、多くの人々が困難な避難生活を余儀なくされている。▼翌2日には地震の救援物資を運ぶための海保機と日本航空機が衝突するという事態も発生した。▼JRの3月のダイヤ改正が発表され、関係自治体から見直しの声が上がった。会社は「関係自治体に説明している」と豪語していたが今回の事象を見ると「まゆつば」ものである。経費削減を口実に自動改札機の一部を稼働停止し、駅の時計なども撤去されている。利用者の声をおろそかにし、信頼を損ねる今のJRの施策は国鉄末期の「乗せてやるから黙って乗れ」に先祖帰りしている。▼若年退職も後を絶たない。利用者の信頼を失い、今のままでは働けないでは誰が幸せになるのだろうか。各種施策を検証し、誰のための鉄道なのか自問自答してもらいたい。  (利)