団 交 情 報№813・「営業施策等に対する団交」

<国労千交第9号 > 申入日:2021.8.30 団交日:2021.9.15

営業施策等に対する団体交渉開催!

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< 窓口営業時間変更等に伴う体制変更について >

1.首都圏のみどりの窓口設置駅を70駅程度にすると発表されたが、千葉支社における設置基準を明らかにすること。

4.「話せる指定席券売機」の導入計画について明らかにすること。

【文書回答】駅の販売体制については、お客さまのご利用状況等を勘案して、決定しているところである。

(組合)先般みどりの窓口が首都圏は70,地方も70程度という目標値が示されたが、千葉支社では何駅残す計画か。
(会社)プレス発表の考えに基づくと3分の1程度10駅くらいになると考えている。

(組合)窓口と券売機の発売枚数の割合はどの位か。
(会社)セルフ購入が8割、窓口購入が2割である。

(組合)窓口営業時間が短縮されているため券売機に頼らざるを得ない状況もある。
(会社)施策の主な目的はチケットレス化・モバイル化を推進し窓口に頼らない体制を構築するもの。それにより窓口を廃止する。

(組合)スマホを持っていない人、モバイルを使いこなせない人も多くいる。
(会社)理解はしている。窓口に並ばず列車に乗れる。お客さま的には楽になる。

(組合)廃止されて不便になる人も多くいる。窓口の設置基準はあるのか。
(会社)無い。発売枚数・発売券種・周辺駅のバランス等を見極めて判断していく。

(組合)出札を経験することで技術を構築し継承していくものと考えるが、実践無しで技術が身につくのか。
(会社)実際に取り扱いを行わない事については課題と考えている。今までと同じ教育訓練で良いのか検討していかなければならない。

(組合)窓口廃止によって最寄り駅まで切符を買って行く事になる。二重の負担だ。
(会社)お客さまに案内しやすいよう変えていかなければならない。

(組合)「人ならではのサービス」と言いながら改札窓口のカーテンを閉めインターホン対応の駅もある。これでは聞きたくても躊躇してしまう。せめて、カーテンは開けておくべきだ。
(会社)労働人口が減少していくことを見据えての変革と理解してもらいたい。

(組合)現状が会社の施策に追いついているとは思えない。3分の1に減らされたら今あるサービスが成り立たなくなる。公共性とのバランスをどう取るかが大切だ。
(会社)バランスをしっかり見ていかなければならないと認識している。

(組合)施策が先行しルールが後回しになっている。サービスの低下にならないようルールを示すべきだ。
(会社)変えられる所があれば検討していく。

(組合)何時でも同じサービスが受けられるのが理想だ。社会の変化は理解するが施策には反対する。
(会社)現場の声を踏まえながら検討していく。

(組合)成田駅に導入される「話せる指定席券売機」は何台か。
(会社)1台である。

(組合)それ以降の計画はあるのか。
(会社)今のところはない。オペレーター機能が必要な駅に配置を検討していく。

(組合)導入を希望する駅もあると聞く。現場の声を聴いて検討すること。
(会社)成田駅くらいのポテンシャルの駅が導入基準と考えている。

2.みどりの窓口の発売実績とえきねっと等、みどりの窓口を介さない発売実績の比較を駅ごとに示すこと。

【文書回答】「えきねっと」の利便性向上や「指定席券売機」、「多機能券売機」の設置拡大と機能向上等により多くのお客さまがみどりの窓口以外のきっぷ販売サービスをご利用いただいているところである。

(会社)コロナ禍で発売枚数減っている。減少率は窓口のほうが大きい。
(組合)券売機で買えない切符は窓口に来る。窓口の存在は重要だ。

(会社)チケットレス・モバイル化を進めていく。セルフ購入率も利用率も増えている。

3.. 定期繁忙時期の対応について説明すること。 

【文書回答】繁忙期等の対応については、駅等総体で対応していく考えである。

(組合)思ったほど窓口の混雑はなかったようだが。
(会社)一部の駅で営業時間の延長があった。入学・始業時期の分散やネット購入の周知などの効果があったのではないかと考えている。

(組合)4月期の証明書の確認作業に時間が掛かる。改善は出来ないか。

(会社)制度の簡素化について検討が始まっている。

(組合)今までのスタイルでは出来なくなる。

(会社)変えていく必要があると考えている。

5.夜間の輸送混乱等の対応力維持のため西船橋、船橋、津田沼及び千葉駅の体制変更は撤回すること。

【文書回答】輸送混乱時等については、引き続き、駅等総体で対応していく考えである。

(組合)駅総体で対応できるのか。

(会社)出来ると考えている。規模にもよるが、地区・支社の駆けつけ体制を強化している。

(組合)夜間の手配は無理だ。

(会社)営業総体で補完していく。

(組合)現場に詳しい人でないとできない業務もある。体制の確立が出来ない。

(会社)引き続き検討する。

(組合)少人数の駅や若い人が多い駅は大変だと思うが。

(会社)系統の垣根を越えての対応も考える必要がある。

(組合)体制の確立が無い。派遣しているが、そのエリアで対応出来る体制を作るべきである。

6.窓口営業時間変更に伴う体制変更を撤回し、窓口営業終了時間を20時とすること。

【文書回答】お客さまのご利用状況等を勘案し、窓口営業時間の見直しを図ったところである。

(組合)利用者が増えない限り営業時間の繰り下げはないのか。

(会社)今は元に戻すことは考えていない。利用者の多い時間帯に営業するなど検討していく。

(組合)18時で窓口を閉めることは許されることではない。利用者の立場に立って考えることが大切だ。

(会社)営業時間の変更はお客さまの戻り状況、現場の声を聞いて進めていく。

(組合)70箇所となれば今の営業時間ではムリである。

(会社)感染防止で営業時間を変更してきたが、お客様からの声もあまりない。

(組合)我々は不便になったとの声を聞いている。

(会社)お客様の流れが変われば変更もある。ワクチン接種後の戻りに期待したい。

(組合)2025年で窓口が半分となった時の営業時間や接客業としての駅の役割など考える必要がある。

< 窓口閉鎖に伴う体制変更について >

1.成田駅は、我孫子線や空港線また、京成成田駅の乗換駅である事から様々な輸送混乱が想定される。対応要員確保を考えれば今回の閉鎖は、撤回すること

2.成田駅に話せる指定席券売機は何台導入し、教育訓練についての詳細を明らかにすること。

【文書回答】駅の販売体制については、お客さまのご利用状況等を勘案し、決定しているところである。なお、必要な教育は実施していく考えである。

(組合)拠点としての成田駅の役割は変わったのか。

(会社)発券枚数が減った。券売機でほとんどの券種が買える。

(組合) JESSの駅では売るのに本体では売らない。親会社としておかしいと思わないのか。

(会社) 全体的な比率から見るとJESSは少ない。

(組合) 成田線で見ると本体は少ない。成田駅は外国のお客さまも多く利用する。撤回を求める。

(組合) 「話せる指定席券売機」導入時に案内要員を配置するのか。

(会社) 考えていない。現場で対応してもらう。

(組合) 出札で1日勤減となるが、さらなる削減の計画はあるのか。

(会社) 今のところはない。

(組合) 廃止後の空いたスペースの活用計画はあるのか。

(会社)今の所ない。今後検討していく。現場で意見があれば出してもらいたい。

(組合)廃止についてのお客様周知の時期は何時か。

(会社)1か月前から始める。

(組合)お客さまからの問い合わせがある。現場との打ち合わせを密にして進めること。

(会社)確認をしながら進めていく。

(組合)券売機の稼働率はどの位か。

(会社)券売機が6割、窓口が4割である。

(組合)地方の特情で窓口を利用する割合が高い。券売機で対応できるのか。

(会社)窓口利用者が多いので「話せる指定席券売機」を導入する。

(組合)券売機では対面接客と同じサービスは出来ない。

(会社)オペレーターで対応できると考えている。

(組合)地方の特情を加味して考えるべきだ。大人の休日の利用率は。

(会社)6~7パーセントである。

(組合)我孫子は残るのか。
(会社)・・・

(組合)「話せる指定席券売機」導入にあたっての教育訓練の計画は。

(会社)導入されている海浜幕張駅やオペレーターとの意見交換、コールセンターの見学等を行う。

(組合)操作方法は「指定席券売機」と同じか。

(会社)電話機能が付いただけで操作は同じである。

< 木更津地区の駅と運輸区の業務体験会について >

1.体験会の実施時期について説明すること。

2.体験会への参加目標数について説明すること。

3. 1日当りの参加者数について説明すること。

4. 年休の時季指定が集中する日は体験会を実施しないこと。

【文書回答】業務体験会については、社員の発意に基づき実施しているところであり、今後も継続して取り組んでいく考えである。なお業務に必要な要員は確保していく。

(組合)体験会はすでに実施されたと聞いているが。

(会社)実施している。

(組合)どのような内容で行われたのか。

(会社)駅社員は運輸区の車内改札・お客様案内。運輸区社員は駅の信号・ホーム・改札・分任業務を体験した。

(組合)どこが企画したのか。

(会社)現場の発意で、駅・運輸区社員によるプロジェクトメンバーが行っている。

(組合)支社または指導センターが行っているのか。

(会社)違う。打ち合わせには参加している。

(組合)組合提案されている「現業機関における柔軟な働き方の実現」の先取りか。

(会社)先取りではない。お互いの業務を知るための体験会である。

(組合) 本部本社間で交渉をしている段階で、先取りと思われる取り組みを行うのはどうなのか。

(会社) 今まで行っていた職場交流と変わらないと考えている。

(組合) 自分の時間で参加しているのか。

(会社) 必要な業務と認め出張で行っている。

(組合) 今までと変わらないというが、その先に会社の施策が見える。心配なのは労働条件等ルールが守られているかだ。

(会社) 体験会と施策がリンクするという認識はない。ルールに抵触しないよう確認はしている。

(組合) 駅社員は実際に車内改札を行ったのか。

(会社) 電車に乗って車内改札を行った。

(組合) 駅社員が変形勤務で車内改札を行えるのか。

(会社) 特別改札として行える。

(組合) 過去に行ったことはあるのか。

(会社) 記憶の中ではない。確認する。

(組合) 支社内で同じような業務体験会を計画している職場はあるのか。 

(会社) 銚子駅と銚子運輸区で計画をしていると聞いている。

(組合) やるからには一定のルールを示し理解を得てから行うべきだ。支社や地区指が入り地区駅長から文章が出れば社員はプレッシャーを感じる。ルールはしっかり守ることを求める。

(会社) ルールについてはしっかりと確認しながら進めていくことは当然のことである。

(組合) 労働組合が交渉をしている最中に現場では施策を先取りした様な体験を業務として行っているは労働組合の軽視であり、問題である。

(会社) その様には考えていない。地方提案もまだである。地方提案後は考えなければならないが、社員からの発意での業務体験であり、問題ないと考えている。

(組合) 開催回数及び参加予定者数は。

(会社) 駅社員が運輸区業務の体験日数の予定は8回で各日一人。運輸区社員の駅業務体験は13回でこちらも各日一人である。

5.駅社員が車内改札等を行った際の乗務員手当の取り扱いについて説明すること。

【文書回答】就業規則等に則り取り扱うこととなる。

(組合) 駅社員が車内改札を行った際の乗務員手当はどのようになるのか。 
(会社) 車掌と同じくキロ何円の乗務員手当が支給される。

以上

会社の進める「柔軟な働き方」という口実で舞浜・千葉・西船橋のサービスマネージャーが廃止。舞浜駅で2名の削減。お客様案内や構内巡回、窓口案内対応、また車いす対応なども行ってきた。がこれからは柔軟な働き方で駅総体で対応が可能だと言う。窓口営業時間の変更で16駅、42名が削減される。具体的な作業ダイヤは現場長の判断となるらしいが、出面が減ってもやらなければならない事は変わらない。色々な工夫をして、仕事のやり方を変えて、現場で「働き方改革」「職場改革」を進めてきた。その結果が今回の要員の削減である。変革の行きつく先は、最低限の出面で仕事をまわし、一人ひとりの労働密度が濃くされる。それが生産性の向上の正体である。赤字を口実とした各種施策そして変革に名を借りた生産性の向上は働く者の犠牲と利用者へのサービスの低下となっている。若い子の退職が相次いでいるらしい。2~3年で退職を選択するには覚悟がいるがその決断に至る過程があるはずである。退職まで働きたいと思わせる魅力が無いのだろう。「仕事の中身」「30年後の基本給」「退職金」「配転・出向」「〇〇会議・〇〇発表会」「昇進試験」などやって当たり前、やらなければマイナスでは強制である。「社員」から入社して良かった。「利用者」からは「安全・安定輸送」から「信頼」される企業に向けた施策をお願いしたい。

                   以  上