合図燈・2023年度6月号

最近下山事件のテレビ番組を見た。60万人の国鉄職員のうち10万人の解雇を計画したが労働組合との対立の中で苦悩し自殺に追い込まれたと思われたが捜査が進むにつれアメリカ占領軍の関与が疑われる。

日本の旧ソ連・中国化を阻止し労働組合も含めアメリカの言いなりにさせるために利用された。捜査はうやむやになり組合は無力化していったとのナレーションで番組は終わった。 アメリカ軍の関与が疑われる事件は多々あり、我が故郷の札幌では通称「十三文半の男」が豊平川付近に現れ3人が惨殺された。1件は交番の目と鼻の先であったという。「十三文半の男」とは米兵のことを指す隠語に違いないがこちらもうやむやに終わってしまった。 

どちらも70年以上の歳月が過ぎ人々の記憶から消えていくのだろうが沖縄では米軍基地がある限り軍関係の事件、事故が続く。基地が無くなる日は来るのだろうか。  (正)