2022・合図燈4月

今年も2月16日がやって来た。何の説明も無く紙切れ一枚で不採用を通知されてから35年。わが故郷の北海道では新幹線建設が進むが並行する在来線は存続が難しくバスへの転換を迫られている。地方創生と言うのはどこの地方のことだろうと思うくらい維持困難路線が増え続けている。国鉄末期にはJRへの採用選別のために社員に様々なことを提案させていたがそのDNAは今でも姿形を変えて生き続け、今また復活している。社員提案で閉鎖した窓口の奥では実態の分からない「企画業務」が行われ、お客様が困ってウロウロする近くではポスター張りなどが行われている。超勤としてやっていたことが業務中にでき、ウィンウィンの関係と思いたいのだろうが、お金を払って乗ってくれるお客様が犠牲になることに目を向けようとしない。昔を知らない若い世代がなぜ同じことをと不思議に思うが、繰り返してはならない歴史を伝えていくのは経験してきた我々の責務だ。(弘)