団交情報№806<国労千交第3号>ダイヤ改正に伴う車掌関係

申入日:2021.1.13
団交日:2021.2.5

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20213月ダイヤ改正に伴う車掌関係申し入れ

【共通要求】

1. 2月1日現在の各区の余力数を明らかにすること

【文書回答】業務の運営に必要な要員は確保しているところである。

(組合)各運輸区の余力数は。

(会社)2月1日現在、乗務職の余力は、習志野運輸区0、千葉運輸区-1、佐倉運輸区2、銚子運輸区6、蘇我運輸区-7、京葉派出3、鴨川運輸区2、木更津運輸区3(異動・新人見習い期間は除く)である。新人、異動者が一本になればマイナスは解消される。

(組合)車掌・運転士別に標準数を明らかにすること。

(会社)職名変更以降、車掌・運転士を合わせて乗務職として一元管理している。数は提案時に示した。

(組合)行路・交番表が車掌・運転士別々に提案されているのだから要員数も別々に分かるはずだ。明らかにすること。

(会社)業務を回して行く上での人数は出てくる。

(組合)その人数に対して余力はどのくらい必要なのか。

(会社)運輸部としては乗務職としての一元管理なので、担務別に示すことはできない。

(組合)これまでは車掌・運転士別に標準数を提示していた。乗務職となり算出方法は変わったのか。

(会社)基本的なところでは大きく変わったものではない。

(組合)変わっていないのであれば、担務別に数を示すことは可能なはずだ。

(会社)乗務職としているので担務としては出せない。

(組合)車掌と運転士は別々の運用なのだから、車掌が何人、運転士が何人必要かわかっていないと運用ができない。

(会社)行路・交番に乗務できる人数は確保していく。

(組合)例えば、車掌がマイナスで運転士に余力がある場合、助勤要請はしないと言うことか。

(会社)車掌の業務を回すうえで必要な人数に満たなければ、相互運用で対応するもの、昨年蘇我運輸区で行ったように助勤で対応するものなどさまざまある。

(組合)蘇我運輸区の場合、車掌の人数が満たなかったので助勤対応したはずだ。担務別の数を明らかにすること。

(会社)標準数の管理は乗務職として行っている。担務別の管理はしていない。

(組合)まだ相互運用となっていないのに乗務職として統一するのはおかしい。標準数の考え方は変わっていないと言うことでよいか

(会社)基本的な考え方に間違いはない。

2. 行先地時間は10分以上確保すること。

3.行路等の修正を行い規定に基づく在宅休養時間を確保すること。

【文書回答】乗務行路及び乗務割交番表については、就業規則等に基づき列車設定等様々な制約を加味し、作成しているところである。

(組合)持ち切り時間10両まで5分、15両で7分との基準があるようだが拡大しようという意思はあるのか。

(会社)持ち切り時間の目安は持っている。拡大していく努力はしている。稠密線区は行路の差し替えで対応できるものもあるかと思うが、千葉以東では列車本数が少ないため組み換えも難しい。輸送体系を変えないとできないところもある。食事時間の確保や退勤時間を早くするなどの意見もある。

(組合)交代の乗務員がいる蘇我・東京では持ち切りを解消し、トイレに行ける時間を確保すること。

(会社)乗務員からの要望を加味して差し替えを行っていく。

(組合)昼の5分折返しパターン化は変えられないのか。

(会社)営業面で、お客様案内のためのパターン化などもある。

(組合)5分折返しだとトイレに行けない。

(会社)特にここはという所があれば意見を集約して、案を提示してもらえれば差し替えも考えていく。

(組合)千葉運輸区の車掌行路で、東京から君津まで1時間24分、折返し12分で東京まで1時間31分など、連続乗務でトイレに行けないひどい行路がある。

(会社)課題として把握している。ワンマンや終電繰り上げ等の行路に時間を要し、行き届かないところがあり申し訳ない。行路の差し替え、他区との持ち替えなど含めて、案として提示していただきたい。

(組合)3項について改善されてきているようだが。

(会社)行路の差し替えや要望等で在宅休養時間の確保を行っている。ワンマンの関係で佐倉運輸区で増えているが現場と調整しながら考えていく。

(組合)引き続き在宅休養時間の確保に努力すると言うことか。

(会社)可能な範囲で努力する。

4.標準数を大きく上回る区が生じる、運用方について検討しているか。

5. 異動を行うにあたっては本人希望を尊重すること。

【文書回答】異動等については、就業規則等に則り取り扱っていく考えである。

(組合)余力の活用は考えているのか。

(会社)他区所への異動、ジョブローテーションでの異動を考えている。

(組合)鴨川運輸区・木更津運輸区は減になるが、異動の時期は何時か。

(会社)受け入れ先の体制もあるので分散してとの考えがある。明確にはなっていない。

(組合)両区とも余力があるが蘇我運輸区はマイナスだ。ダイヤ改正前に異動はあるのか。

(会社)検討していく。

(組合)現場からの要請があれば加味されるのか。

(会社)各区から意見もいただいている。加味しながら行っていく。

(組合)千葉運輸区と蘇我運輸区で車掌が増えるが、ダイヤ改正時点で要員の確保は出来るのか。

(会社)異動・養成含めてやっていく。

(組合)標準数を確保できると考えてよいのか。

(会社)一時的に標準数に満たない区所もある。

(組合)どこの区所か。

(会社)蘇我運輸区である。鴨川運輸区からの異動を含めても若干少ない。

(組合)蘇我運輸区では1日に4~5人休日出勤者が出る日もある。年休の消化が出来ず流してしまう人もいる。早急な対応が必要だ。

(会社)実態を踏まえて計画していく。

(組合)数年前から同じような状態だ。どのように考えているのか。

(会社)現状や今後の退職者数等を踏まえて計画しているが、想定外のこともある。

(組合)育児・介護休職者も増えている。余裕を持った要員配置が必要だ。

(会社)現実的には受け止めている。要員の確保に向け会社として努力している。

(組合)ダイヤ改正提案後、社員の希望は聞いているのか。

(会社)提案後は、管理者がコミュニケーションの中で聞いている。

(組合)秋の面談では、鴨川運輸区で車掌が半減するという説明をして希望を聞いたのか。

(会社)ワンマン運転が始まることを踏まえた中での希望を聞いた。

(組合)改めて希望を聞く機会は設けないのか。

(会社)考えていないが、希望については管理者が聞く。

(組合)異動については本人の希望を尊重すること。

(会社)面談の内容を含めて検討する。

6. ワンマン運転について以下明らかにすること

 ①「半自動ドア機能」の使用に伴う「乗り残し」等の防止対策について

 ②列車と動物との衝突防止対策について

 ③E131系でツーマン運転を行うケースについて

【文書回答】事象によりケースバイケースとなるが、必要な対策を行うとともに、関係者間で連携をとり対応していくこととなる。

(組合)半自動ドアの使い方がわからず乗れなかった等が考えられるが、対策は考えているのか。

(会社)ワンマン運転区間の駅に案内ポスターを掲示する。関係自治体の広報・ホームページに掲載している。各地区、乗務員区で案内を検討している。

(組合)乗務員区での案内とはどのようなものか。

(会社)車内で不慣れなお客様への案内をすると聞いている。

(組合)管理者が行うのか。

(会社)限定したものではない。対応できる人で行う。支社の人が列車に乗ることも、乗務員区の人が駅で案内することもあると思う。

(組合)その場合乗務員の勤務はどうなるのか。

(会社)乗務員勤務ではない。出張になると思う。

(組合)対象乗務員区は鴨川運輸区・木更津運輸区・佐倉運輸区か。

(会社)そうだ。

(組合)案内する期間は何時までか。

(会社)新入生の対応など、線区や駅によって違ってくるので検討中。

(組合)動物対策を行ってきたが効果はどうか。

(会社)季節的なものもあるかと思うが10・11月の件数は減っている。

(組合)対策はどのようなものか。

(会社)動物が嫌がるにおいのする薬剤を散布した。

(組合)柵の設置は行わないのか。

(会社)施設系の社員が線路に立ち入る場合、支障をきたすので行わない。

(組合)鹿笛などもあったが。

(会社)他の線区で使用しているものなども検討している。対策は繰り返し行っていく。

(組合)E131系でのツーマン運転の計画はあるのか。

(会社)成田~佐原間で2往復ツーマン運転を行う。

(組合)臨行路ではないのか。

(会社)ない。

(組合)成田~幕張間は回送列車か。

(会社)ワンマン区間ではないので回送列車で運転する。

(組合)内・外から幕張までも回送列車か。

(会社)基本ベースで木更津~幕張間回送列車となる。

(組合)機器不具合等、事象発生時はどうなるのか。

(会社)車掌を投入する計画は無い。不具合の内容によりワンマン運転か209系に車種変更かで対応する。

7.乗務主務、乗務主任等の担当業務間相互運用を行う目的及び相互運用を行うにあたっての「必要な教育」の具体的内容を明らかにすること。

【文書回答】担当業務間の相互運用を行うことによって、安全とサービス向上に資すると考えている。なお、必要な教育については実施していく考えである。

(組合)要員効果はあるのか。

(会社)要員効果を目的としたものではない。

(組合)運転士が車掌の業務を行うということか。

(会社)そういうことだ。

(組合)運用にあたっての教育は。

(会社)訓練・線見・見習いを行う。

(組合)1月当たりの乗務割合はどの位か。

(会社)具体的なものは無いが、バランスを見ながら設定していく。

(組合)交番は別々なのか。

(会社)現時点で示せるものは無い。

(組合)対象の乗務員が予備で待機していた場合、急遽車掌業務を行うこともあるのか。

(会社)ケースとしてはありうる。

(組合)最初に始める区はどこか。

(会社)検討している段階だ。早ければ来年度中に実施したい。

(組合)定例訓練は車掌の訓練も受けるのか。

(会社)そうなる。

8. 管理者の乗務について以下明らかにすること

 ①目的

 ② 乗務にあたっての訓練内容

 ③乗務する行路内容

 ④1ヶ月当りの乗務日数

 ⑤実施日

【文書回答】管理者が乗務をすることで、指導業務などに活かすことができ、安全・サービスレベルの向上や社員への乗務指導に資することを目的としている。また、管理者の乗務については、就業規則に基づく社員運用の一環として行うものである。なお、必要な教育・訓練は実施していく考えである。

(組合)コロナ対応を見据えての活用か。

(会社)側面としてはある。

(組合)管理者の配置数が標準数より多いのはなぜか。

(会社)多く配置しているわけではない。指導に関する部分などを手厚くするために配置している。

(組合)必要としているのになぜ標準数を増やさないのか。

(会社)職場運営を実施していくために現在員として置いている。

(組合)乗務にあたっての訓練内容は。

(会社)転勤者と同じ内容で実施する。

(組合)乗務する行路は限定されるのか。

(会社)限定していない。

(組合)1ケ月当たりの乗務日数の目安はあるのか。

(会社)目安は無い。

(組合)勤務指定は前月の25日でよいか。

(会社)そうだ。

(組合)どのような時に指定するのか。

(会社)交番の人が年休・出張・研修などの場合に充当する。

(組合)乗務する日は乗務員勤務となるのか。

(会社)そうだ。

(組合)順次開始されていくのか。

(会社)木更津運輸区ではすでに乗務を開始している。

(組合)支社全区で実施するのか。

(会社)乗務できる管理者のいる区では実施していく。

(組合)乗務できる管理者とは。

(会社)適正を持っているなどだ。

(組合)当直業務をする管理者は適性を持っているのではないか。

(会社)当直に必要な適正と運転職に必要な適正は違う。

(組合)乗務するには改めて適性を受けると言うことか。

(会社)受け直してもらう

9. 京葉東京駅ホームに特急券売機を設置すること。

【文書回答】現行の設備で対応されたい。

(組合)再三要求している。ホームで売り場を尋ねられることが多くある。B1の券売機は分かりづらい場所に設置されている。ラッチ外は1台しかなく並ぶ。B3に券売機があれば利用しやすい。

(会社)東京支社に働きかけは行っている。蘇我運輸区から車内発売が多いと聞いている。インターネット購入を含め、事前購入の案内をしている。引き続き要望していく。

(組合)B3に設置すると駅の管理等に問題があるのか。

(会社)設置する計画は無いと聞いている。今日の意見は伝える。

10. 老朽化している木更津乗泊(他区用)を建て替えること

11. 君津乗泊を改良して乗泊内に風呂を設置すること。

【文書回答】現行設備で対応されたい。

(会社)木更津運輸区の他区乗泊は古いため、雨漏りや下から水が染み出てくる事象が発生し、修理を行っている。他の乗泊も老朽化しているところがある。検討していく。君津乗泊については優先順位をつけて要求していく。

(組合)改善が必要との認識はあるのか。

(会社)認識はある。調査をした。努力はしている。

(組合)直近でやるところはあるのか。

(会社)次年度の設備資金額が決まっていないので現段階で示せるものはない。実行計画までには整備計画を周知したいと考えている。

12. 寝具の整備、時間短縮にシーツ、毛布カバーを一体形の物に変更すること。

【文書回答】現行どおり対応されたい。

(組合)乗務員用と駅では寝具が違うのか。

(会社)違う。

(組合)駅のシーツ類は整備が簡単だと思うが変更できないのか。

(会社)業者から、特注品のため洗浄に手間が掛かりこれ以上の対応は出来ないと聞いている。

(組合)乗務員区と駅では受注業者が違うのか。

(会社)洗浄する業者については資料がないためすぐに回答できない。

(組合)駅で使用しているものに限らず、手間のかからない物を検討してもらいたい。

(会社)意見としてうかがう。

(組合)シーツ類を各寝室に配置することは可能か。乗泊によっては配置されているが。

(会社)難しい。

(組合)毎日取り換えるようになって清潔面は改善したが、反面、整備面に苦労している。切実な要求だ。

(会社)コスト面もある。新たなものがあれば検討する。

(組合)シーツ類の整備をCTSに依頼することはできるのか。

(会社)コストの面でかなり掛かる。意見として受ける。

(組合)コロナが収束したらシーツ交換を元に戻すのか。

(会社)新しい生活様式ではないが、元に戻ることはない。続けていく。

13. みどりの窓口営業時間の変更等を実施した際は乗務員へ周知すること。

【文書回答】必要な周知については、行っているところである。

(組合)乗務員区によって対応が違う。点呼で伝えるようにすること。

(会社)各区に対して情報の周知をお願いしている。区で有効に活用してほしい。

14. 各駅ホームに旅客用時刻表を掲出すること。

【文書回答】お客さまのご利用状況等を見極めていく考えである。

(組合)昨年のダイヤ改正から撤去されたようだが。

(会社)ホームの時刻表を見る人が少なくなった。順次撤去しいていく。電光掲示板の設置やインターネットで調べる等にシフトしていく。

(組合)コスト削減のために行っているのか。

(会社)コストの側面もあるが、ニーズが変わってきている中での判断だ。

(組合)電光掲示板は自ホームの最近の列車しか表示しない。乗換駅などで時刻表がないため、他ホームの列車を調べることが出来ない

(会社)撤去したことによるデメリットはある。放送の強化等、営業部と共有していく。