🐈闘うねこ伝説🐈
第5章
JRを支配する八犬士たちは最近、人々へのサービスを減らしてばかりいるらしい。
「持続可能な鉄道経営のため」と言ってはいるが、本当は最近大流行の「疫病」の影響を受けて利用者が電車を乗らなくなり、売り上げが大きく減ってしまったからだ。
ムサマル(武蔵野線代表)は駅へ調査に出かけてみてびっくりした。
今までは当たり前であったはずの、駅の案内用の大型の時刻表がなくなっていたのだ。
「大変だニャ!報告ニャ!」
慌ててムサマルは、仲間のケヨリン(京葉線代表)·ウチニャン(内房線代表)·ソトニャン(外房線代表)·クルリン(久留里線代表)·ナカニャン(成田·鹿島線代表)·ソウニャン(総武線代表)にLINE(NYINE=ニャイン)を送った。
すると、「実は千葉の全ての線区で、困ったことになってるニャ…」
どうやらウチニャン·ソウニャン·ケヨリンがいつも使う駅では切符を買う券売機や、改札の通路まで減っているらしい。
駅では今まで以上に長ーい列ができていて、「疫病」がかえって拡がるのでは?と皆も心配そうである。
けれどもJRは「疫病」の対策に全力で取り組んでいます」とアピールしている。
人々は駅の急な変化に戸惑いを感じているが、八犬士は利用者のことは気にしていないようだ。
急激な変化といえば、「3月に実施されたダイヤ改正で、運転士さん一人だけの電車が増えてるニャ」とナカニャンが言っていたはずだ。
ワンマン運転の問題は、いったいどうなっているのだろうか…?
次章へ続くのだった。